引越し前夜

高円寺最期の夜。 最期の晩餐をバーン・イサーンで済ませ、荷物をまとめる。 4時間ほどで片付けはひと段落。 ダンボール15箱と種々の小物。あとは明日に任せよう。 さよなら高円寺。また逢う日まで。

10月17日。

家に帰らないと1日が終わった感覚がない。着替えもせず、即席で済ませた整髪料で髪を整え再び職場へ向かった。 朝の新橋は本当に汚い場所だと思う。 夜明けまで営業していたであろう雑居ビルの居酒屋からは、既に閉店し施錠がされているのに人気に似た何かが…

おでん

秋を迎えてはじめてのおでんを食べた。 おでんや鍋は寒い時期にしか食べないから、秋になって寒くなって「今年はじめておでんを食べた」と言う人は、冬におでんを食べた可能性を捨てきっている。春の前に存在した冬はもはや過去の出来事になっていて、今年が…

下半期です。

出社してふと周りを見渡すと誰もがネクタイを着用して働いている。律儀なおっさんたちだなぁなんて思って聞いてみると、クールビズは9月末で終わっていたらしい。 2週間も気付かずに首回りだけ夏気分で働いていた。 10月から3月までは下半期と区切られ、新し…

青山通りと山手通り

ライブの出番を青山通り沿いのベローチェで待っていた。外はシャツ一枚では肌寒く、もう本格的に秋の匂いが渋谷を取り囲む。店内の蒸し暑さもまた空調を点けてないこの時期独特のものだった。 夜の闇が夏よりも深くなった。秋だ。 LUSHに戻る途中、歩道橋か…

アンビバレンス

4年前の自分の姿を見た。 短く整えられた髪型とメガネ。どこぞのシステム会社に勤めるSEといったその風貌は、今とは比べものにならない程に別人だった。 どこぞのシステム会社に勤めるSE。 でもそれは紛れもない事実で、SEではなく営業だという職種を除けば…

風邪。もう何度目?

風邪を引いた。今年何度目の風邪だろう。 元から身体が丈夫な方ではないが、それにしても今年は頻繁に風邪をひく。かれこれ4〜5回は引いている。 不調はいつも週の頭。休みが終わる、大抵は日曜の夜だが、その夜は、ぐっすり寝ようという意志と、なんとなく…

悲鳴。

その昔、ダウンタウンの松っちゃんが言っていた。 「お笑いはツラい。彼女にフラれようが、家族が亡くなろうが、私生活で何があろうがステージに立ったら客を笑わせなければアカンから。本当は号泣したいのに。テンションを上げないとアカンから」 確かこん…

贅沢な時間を。

日中は仕事。夜は引越しの準備。休日はスタジオとライブに駆り出され、天候も気温も秋なのに不安定。 何もない日が欲しい。 1日でいいから。 他人もそうなんだけどね。 詰め込み過ぎたことを後悔。 そう思っていたら山手線が人身事故で止まった。御徒町で人…

死んだらお墓は要らない。

「死んだらお墓は要らない。死んだら散骨でもして欲しい」 不思議なことに、周囲でこう口走る知り合いが何人かいる。それも近しい人に多い。骨は海に撒くのか。それとも月にでも撒くのか。 どうやら背景を聞いてみると「ひっそり」してたいという理由が見え…

10月8日。

起床。2日酔いでふらふらする中シャワーを浴び新居へ向かう。 どうせなら部屋の広さを度外視したヤツにしようと買った49インチのテレビが12時に届く。搬入立会いの為に原居を出発。急いだ為か着替えた服は昨晩のまま。Tシャツ一枚ではちょいと肌寒い。昨日は…

ようやくKaimyPlantsのライブを観に行くことが出来た。 場所は渋谷の乙。スタジオGateway系列のライブハウス。 転換時にはGatewayで流れてるのと同じ映像がスクリーンから流れる。マンスリーでライブハウスがプッシュするアーティストのPVが流れる。よく見た…

売れたい。

shannons効果で普段の3〜4倍にブログのPV数が増えてた。こういう時、shannonsと人格ごと取っ替えたくなるくらい羨ましくなる。まぁ、それは無理なんだけど。 皆、「売れたい」と口にする。 しかし、考えれば「売れたい」という言葉は非常に抽象的で概念的な…

ウェポンLv.2

shannonsの自主企画『ウェポンLv.2』に参加させてもらった。 降りしきる雨の中、急いで仕事を終わらせ新宿のSAMURAIへ向かった。ここは昔、URGAという名前のライブハウスでノイズやハードコア系のバンドが多く出ているハコというイメージだった。調べてみた…

初常駐。

カップの半分が氷で満たされたアイスコーヒーは今朝も空っぽの体内を冷やしてくれる。喉から食道。そして体内へ。 冷んやりと胃に落ちていくアイスコーヒーを噛み締める余裕もなく、今朝もファーストフード店は外国人店員の拙い日本語とポテトが揚がったのを…

ムコさんとツマさん

ちょうど1年前。 小説を読むのは楽しいと、西加奈子が書いた『サラバ』は思い出させてくれた。文庫版が発売された頃だった。 サラバ! 上 (小学館文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/10/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件…

からっぽ。

空腹で目が覚めた。 身体が疲れを感じてない時に感じる空腹は思いのほか心地良い。 胃の中に何も入ってないから、エネルギーを蓄えようと思えるあの感じ。 まるで自分の胃が挽き肉を詰める前のソーセージみたいになってるなと思えるあの感じ。そうそう、ざら…

がっつり。

がっつり。 そんな言葉が似合う働き方をしたのはいつぶりだろうか。 障害対応と半期〆の事務処理と。色んな仕事が重なって、体力的に「働いたなー」と思えた日だった。勿論、物理的にもよく残業した。事態はまだ終息していないので、明日以降も「がっつり」…

9月30日。

昼過ぎには台風が来るというので飛び起きた。今日やろうと思ってた事が出来なくなるー。そう思いすぐに着替えて外に出た。 洗濯機とエアコン、テーブルとスタンドミラーを買い替え。これで残すはテレビのみとなった。テレビだけは自分でセッティング出来るの…

バブル。

この2週間、再放送の東京ラブストーリーを1話ずつ見るのが寝る前の日課になっていた。 きっかけは先週の祝日。 家でボーっとテレビを付けてたところに舞い込んで来たバブル期の日本。うちの実家が一番潤ってて多幸感に溢れてた時期だ。お金のせいかパーソナ…

直感。

大学の先輩、と言っても仕事してから出逢った9つくらい歳上の大先輩、にお誘い頂いて飲みに行った。新宿歌舞伎町の地下にあるちょっと薄暗くて古めかしい、美味しい中華料理屋さん。 この先輩は日本の電信網を司る超大手企画を脱サラして自分の夢を追いかけ…

段取り

今日中に予定していた仕事が終わらないことがわかったので早々に切り上げ、引越しに関する雑務をしに行った。亡くなった祖父の家を引き継いで住むことにしたので、祖父の生活品廃棄から部屋の清掃、古くなった家電の買い替え、種々の業者手配と、引越しとい…

スーツに着せられて

「スーツが1番しっくりきてましたね」 先日の結婚式の後でふと言われた。 ライブハウス関連の知り合いが大半だったから、日常的にスーツを着る習慣があるのは自分だけだったからだろう。 その後、別日にも同じようなことを言われた。 しかし、10年ほど前、ま…

絵を買う。

大人になって、そこそこのお金を稼げるようになって、贅沢してるなと感じる瞬間は絵を買った時だ。 絵を買うという習慣は存在しなかった。 まずお金がなかった。更には飾る場所すらなかった。絵を飾るには場所が必要だ。ある程度の何もない空間が。余剰の空…

十五夜。

水を買いに外に出た。 うっすらとした暑さ。そしてか細い涼しさが夜に混じる。明日からは雨が降るらしい。 見上げると数多の雲に覆われた満月が鎮座していた。ふと思う。そういえば今夜は十五夜らしい。 灰色に包まれた光。 家に戻ってもダイニングのテーブ…

乖離。

彼岸。ほぼ寝ずに寺へ。 主目的は墓参りながらも、引越しの段取りを母と話さなければならなかった。この世で最も意思疎通が不可能な人物、それが母親である。2番目は会社の所属長。どちらも古典的で他人の話を聞かない。だから「こう思っているだろう」と慮…

挙式・披露宴・二次会

知人の結婚式に顔を出した。 結婚式てのは本当に不思議で、普段の趣味・思考から現在までの経歴や親族構成、果ては収入や生活レベルまで分かってしまう究極の自己紹介のようなイベントだ。普段はオブラートに包んで聞けないような内容も、ひとたび結婚式に参…

接待その2

朝。大雨。他人の家で目覚め、帰宅する。 今日も接待。 18時に銀座で会食だから、それまでに体調を整えようか。雨はしとしとからざぁざぁに変わり、午前中は移動と着替えに終始した。やっと仕事を始められた10時半過ぎ。ぼおっとしながらExcelをいじり、たわ…

接待その1

2夜連続で接待である。 初日の今日は大雨だ。雨は嫌いではないが、雨の日に外に出るのは気が進まない。会社からタクシーに逃げ込み予約頂いている横浜駅近くのレストランへ向かった。 子どもがどうだの、浮気がどうだの、給料がどうだのとなんか世俗的な話ば…

アンナチュラルプレグナント

知人が不妊治療に勤しんでいるという話を聞いた。 結婚してもう5〜6年が経っているだろうか。あらゆる手を尽くしたが妊娠しないようで、ついに「治療」という人工的な方法に頼るようになったらしい。 定期的な検診の上、全身麻酔を伴った治療をしたり、糖尿…