ディア・ドクター

 

ディア・ドクター

ディア・ドクター

 

 

 家のTVで観る邦画は、どことなく声が聞こえづらい。

 

BGMもなく、声と声しかない人と人との空間を切り取った作品を、聞き耳を立て注意深く観る。そしてたまに発せられるドアの閉まる音や何かが落ちる音の、物凄い大きさに驚く。

 

家で観る邦画はそんな感じなので、2時間くらい心を空っぽにしたい時にはちょうど良い。特にヒューマンは耳を澄まさないと観られない。アクションを観たいならスクリーンに観に行けばいい。

 

本物とは何かを考えさせる作品だった。

 

医師免許は持っていても、人の感情を理解しようとしない一般的な本物と、医師免許は持っていなくとも、先生として英雄のように扱われ、誰しもに慕われ相談を受ける偽物。

 

なにが本当でなにが嘘なのか。

 

嘘であっても墓場まで気付かれない嘘に人は救われるのかもしれない。

 

どうせつくならその位スケールの大きい嘘をつきたいけれど、逆の立場を考えた時の絶望を考えたら、まだまだ自分は小市民だと思った。

 

簡単に見透かされる嘘が最も人を傷つける事も分かってはいるが、そんな簡単な嘘の積み重ねで日々の生活が成り立ってるという事も見棄てられない事実である。

 

嘘も積み重なれば真実になる。