タワーレコードと試聴

仕事の合間に新宿のタワーレコードに立ち寄った。

 

思い返してみれば、ここ一年CDに大してお金を注ぎ込んでいない。いや、CDというより、「媒体」と行ったほうがしっくりくるのかもしれない。

 

買ったCDの大半はライブで対バンした、まだ一般的には名も知れてないバンドのもの。メジャーで流通している音源もiTunesで買ってたし、1番大きいのはAppleMusicの存在で、月額980円で何でも聞けてしまうので、媒体を買う理由が存在しなかった。

 

世界中の人が当たり前のように経験していることだと思うけど、定額制音楽配信のおかげで、音楽へのお金の払い方がガラっと変わってしまった。

 

洋楽が好きなので。

以前は、ゆっくりと時間をかけて視聴してはCDを手に取りカゴに入れ、予算オーバーだと思ったらカゴに入れたCDをまた元に戻し、どれを買おうかと悩みに悩んでようやく5〜6枚くらいを買って満足するのが習慣だった。

 

それが今日、配信だけだとリリースされたばかりのプッシュされてるアーティストがよくわからないので、タワレコの洋楽フロアに行き視聴した瞬間にアーティスト名をAppleMusicで調べてライブラリに追加して終了。

 

ブーツィコリンズ、モグワイビョークニューオーダーのライブ盤。その他あまり有名でないシューゲイザー系のアーティストまで、アーティスト名を検索すれば全てAppleMusicで定額視聴出来た。

 

なので、今まで2時間くらい悩んでた一連の楽しいフローはたった30分足らずで終了。こんな状況で一体誰がCDを買うのだろうと疑問に思うほどに。

 

レコード屋はCDショップというより、アーティストのショールームみたいになってしまった。すごいよね。こんなに変わってしまうものなのね。

 

対して邦楽フロア。

利権がしっかり確保されているからだろうか。AppleMusicでは殆どが配信されてない。だから視聴するしか他ないけど、新譜で買いたいって思うものはあまりなかった。

 

利権を守って媒体を買わせるのか。

定額で配信させて他で収益を上げるスタイルに変更するのか。

 

どちらが良いとは言えないとても難しい問題だ。

 

 

ところで、アメリカでは既にCDを売るものという概念は無くなり、曲単位で聴いてもらうか、がビジネスの中心となっているそう。しかもそれで業界のパイは前年と比較して17%も伸長しているというのだから、いかに日本は既存の利権を守ろうとする団体が多いかを認識させられる。

 

アメリカ音楽市場がV字回復、音楽ビジネスの新モデル – MONEY PLUS

 

資本主義の名を借りた官僚・役人主義的なところは音楽業界も製造業も変わりないようで。