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寝ても冷めてもテレビでは平昌五輪の話題ばかりが報道されている。テレビを見る機会はすっかり減って、唯一付けてるのが朝出掛けるまでの時計代わりとしてだけ。そんな短時間に同じ話題ばかり連発されるから、嫌でも耳に入ってくる。

 

スピードスケート女子の小平奈緒さんが金メダルを獲ったというニュースを見た。

 

気になったのは協賛の部分。

 

サッカーや野球など知名度が高くビジネスとして高い収益が見込めるスポーツは協賛も大きい企業がつくけれど、冬季五輪で競うようなマイナーな場所も限られるマイナースポーツにはスポンサーがつき辛く、選手達は半ば契約社員やアルバイトにも似たような収入の中でトレーニングに励んでいる場合も多いと聞く。

 

なんの競技だったか、メジャースポーツであれば協賛企業のロゴで埋め尽くされているであろうユニフォームはとてもシンプル赤一色のデザインで統一されてた。オリンピックだからシンプルだったのか。それとも本当に協賛が無かったのか。

 

資本なくオリンピックを目指すなんて、独学で東大を目指すようなものだ。凡人には出来ない。

 

小平さんも実業団の所属ではなく、相澤病院という地元信州の病院だった。この病院の理事長が出資を認め、正社員並みの給料と遠征等にかかる経費を負担してくれたのだそう。

 

このニュースを見て咄嗟に、小平さんが金メダルを獲り全国区で有名になったから、相澤病院の委員長は無事に投資を回収出来たのだな、投資した甲斐があったな、と思ってしまった。

 

しかし、思ってすぐ、この発想が出た自分が嫌になった。

 

おそらく、そんな小さな損得感情でなく、この理事長は素直に夢を諦めず頑張る後輩を応援する為、小平さんの病院への所属を認めたのだと思う。

 

誰かの、他人の夢に共感して応援出来る人。

純粋にTVで流れる報道しか聞いてないが、高須委員長なんかもそんな人種な気がする。

 

直感で共感して懐から即決で大金を出し養う覚悟を決める人。周りにそんな大人な大人は誰一人居ないことに気付く。

 

荒立てず、他人のせいにするのが上手い大人。小手先のテクニックで何も変わらないように上手く事を運ぶのが得意な大人。他人の夢より自分の生活しか考えられない大人。

 

自分もそんな大人の一員で、損得感情が第一に浮かぶような性格に成り下がってしまった。こうなってしまうのは当たり前なのかもしれないけれど、何処か寂しくてつまらない大人。

 

誰かの為に大金を出すことは出来ないが、せめて頭の中だけでも素直に応援出来る心を養いたい。

 

何だか朝から妙に恥ずかしく、そして情けなくなった。

 

そんな今日も交渉という名の他人の揚げ足取りで受注を稼ぐ。自分都合が止まらない。