I feel for you

どの時代にもその時代特有の音はあるけれども、80年代の打ち込み音だけは特徴が顕著で、懐かしさも相まって心地よい。

 

元々80年代のMTV世代の音楽が好きだから、当たり前っちゃ当たり前なのだけど。

 

邦楽で例えれば、久保田利伸の「流星のサドル」や荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」の後ろで流れているような、やたらハイが強く意図的作ったようなスラップ音を繰り返すべこべこのベース音に、まったく尖っていないキックとこもったスネアの16ビート。生演奏では絶対に表現出来ない16分連打のバスが、これまた「指でボタンを押して演奏している」感を助長させる。

 

今聴くとこの時代にありふれた打ち込みサウンドがやたら快感なのだから不思議だ。

 

レオニダに入ったきっかけが、ベースの内田くんとNewOrderの話で意気投合したからなのだけど、はじめて聴いたNewOrderの曲が「Ceremony」「Blue Monday」「The Perfect Kiss」の3曲で、彼らのサウンドをスパッと気に入れたのも、このビート感に拠るところが大きい。とにかく笑っちゃう程に80年代のそれっぽい。

 

そんな曲と久しく遠ざかっていたのだけど、土曜にHostessFireShrimpのメンバー+内田くんとで飲んでいて、ひたすらにNewOrderの話しかしていなかったのだが、その影響か、この80年代ビートが無償に聴きたくなってAplleMusicを漁ってアルバム丸ごとヒットしたのが、チャカ・カーンの「I Feel for You 」だった。

 

I Feel for You

I Feel for You

 

 

このアルバムの題曲、プリンスのカバーらしい。そりゃあカッコいいはずだ。プリンスの曲をチャカ・カーンのしゃがれたハイトーンで歌っているのだから。

 

アルバム10曲通して80年代の打ちこみダンスビートに支えられ、これも時代だからなのだけど、演奏がRUN DMCのような煽り方をしてくる。⑥I Feel for Youで言えば出だしの「Chaka Chaka Chaka Chaka Kahn」の部分。R&Bがベースなのだけど、鳴ってる音は確実にこの頃のHip-Hop。そのグルーヴがまとまって一つのビートを構成している。名盤なのだけど、聴いたことがなかったから、見つけた時はしたり顔になった。

 

その他①、③、⑩は王道のR&Bが80sのディスコ・ダンス調になっててこれもまた良い。

 

Teri DeSarioの「Overnight Success」や本家プリンスの「Sign 'O' Times」、映画フラッシュダンスのサントラとか。漁ってるあたりで、同じようなアルバムも懐かしくなってきた。人間、一旦良いと思った好みはなかなか変わらない。

 

オーバーナイト・サクセス(紙ジャケット仕様)

オーバーナイト・サクセス(紙ジャケット仕様)

 

 

SIGN 'O' THE TIMES

SIGN 'O' THE TIMES

 

 

「フラッシュダンス」オリジナル・サウンドトラック

「フラッシュダンス」オリジナル・サウンドトラック

 

にしても、この時代のアーティスト名は全てZからZZに出てくるティターンズネオ・ジオンのキャラのようで笑える。それを狙ったのはガンダム側だろうけど。