4月13日。

朝起きてみると首と背中が痛い。

 

大したことは無い。新居へ越すのにと奮発して買ったベッドの反発性が思いの外高くて、身体を休めるつもりが逆に長時間の睡眠に耐えられなくなっているだけだ。つまりは、身体が痛いということは、よく寝た証でもある。

 

冷蔵庫を開け、ジャックダニエル用にと買ってあったウィルキンソンの辛口ジンジャエールを取り出す。割る前にこうやって瓶のまま飲んでしまうのだから、いざウイスキーを飲もうという時に割るものが無くても仕方がない。

 

先日、ジャックダニエルを切らしてしまったので、代わりにとテネシーハニーを買ったのだが、ウイスキーにしては甘すぎた。いくら辛口のジンジャエールで割ろうとも甘さが落ち着くことは無い。家で作るジャックダニエルソーダ割りはどこか生臭さがあるのだが、テネシーハニーをソーダ割りにしてみると、その生臭さを蜂蜜がいい具合に浄化してくれた。これなら辛口ジンジャエールは要らないではないか。70円の瓶を持ちながら思う。ウィルキンソンもコカコーラも。昔みたいに瓶の自動販売機があれば素敵なのに。

 

いつの間にか一つ年齢を経ていた。

吉祥寺で飲んでいた。

 

「せっかくの誕生日なのにこんなところで何してるんですか」と誰かに言われたかったのだが、タイミングを間違えた。現実はそんなに甘くない。

 

 歳をとって変わったこと。

 

余計な言い訳が上手くなったこと。

自分の愚痴、他人の悪口を言うことがバカバカしくなったこと。そしてそれを言わなくなったこと。

ちゃんとしなきゃ。と思ってたことが実はどうでもいい事であると気付けたこと。

 

hide。フィッシュマンズの佐藤さん。サム・クックダニー・ハサウェイ。そしてキース・ヘリング。皆33歳で亡くなった。33歳は死を思い返す2度目の節目だと思ってた。

 

1度目は27歳。だけど27歳は仕事に忙殺されてそんな事考える余裕がなかった。

 

思い返すと言っても、何を思い返すのだろうか。

 

寝不足のままぼーっとしてたら時間だけが回転して、いつの間にかその日は過ぎ去り身体の痛みだけが残っていた。

 

歳が増える日なんかより、ゴールデンウィークの長期休暇にわくわくしてしまうのだから、思い返すことなんか何もないのだろう。