深夜特急4 シルクロード

 

深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)

深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)

 

中2週間ほど空けてしまったけど、ようやく4冊目を読了。ここのところ読書どころか、自宅に居る時間さえままならなかったから、ゴールデンウィークに入ってくれて本当に感謝。

 

寝る為だけに家に帰る生活。そんなのダメなのだけど、深夜のベッドと朝の洗面所の往復でまた気付けば玄関から外界に出掛けていた。疲れが溜まって、睡眠が不足すると人間は余裕がなくなる。時間とお金と心の余裕がなくなる状態が最も危ない。


4巻ではようやくインドを脱出し、パキスタンアフガニスタンを経由して、ペルシャ湾イスラムの土地へ入って行く。荒涼とした砂漠とも言えない荒地をひたすらに長距離バスで移動していく。ヨーロッパ方面からインド・ネパールを目指しやって来るヒッピーとヨーロッパへ帰ろうとする若者が交差するシルクロードは旅人にとってどういった土地なのだろうか?交差する情報だけが戦場を彷徨う魂のように成仏出来ずに浮遊している。旅を進めて来た人達によって読み終わった書籍達も人伝いに交換されシルクロードを彷徨い続ける。4冊目にしてまだまだ旅は終わらないのだということを突き付けられたような気がした。

 

本の最後に、「旅は若いうちにするべきであり、老いたら一つの土地に定住し、老いた者らしく生きろ」という記述があり、やけに心に残った。老いと貧困は敵であり、歳をとって聡明でなくなった身体にとって二つの敵と対峙するのは容易ではないという。

 

老いるとは、いつからの事を指すのだろうか。

もしかするともう既に老いてしまっているのではないだろうか。

 

旅だけじゃない。


老いたと感じてしまったら、何も出来なくなってしまうのではないかと急に不安になってしまった。疲れているだけだろうか。