Baby, Baby, Baby

これが世に云うところの五月病だろうか。

 

連休明けに職場復帰してからはや1週間。外は晴れ、陽は照り湿度も低くすがすがしい。けれどもなぜか身体が重い。

 

身体はもう梅雨に入ってしまったかのようだ。
だからか、ガチャガチャしている音楽を聴くのが疲れてしまった。

 

気分を高揚させる4つ打ちも、芯から盛り上げてくれるアッパーなドラムンベースも、移動中に聴けばうるさいと感じてしまう。煩わしい。BPMで表せば120以上の曲を聴く気にならない。そういう時期もあるだろう。

 

だけれど、食後にコーヒーとタバコを飲まないとどこか口寂しいように、移動中や帰宅後に音楽を聴かないとどこか物足りない。耳寂しいとでも言えばいいのだろうか。

 

という事でEverything But The Girlを聴いている。


彼らが98年にリリースした『82-92 Essence and Rare』は既存のメジャー曲をアコースティックアレンジして再録したアルバム。

 

まだブレイクビーツやハウスのような打ち込みを多用したサウンドへ移行する前の、所謂ネオアコと呼ばれる彼らの代表曲がピアノとコンガとボーカルだけのシンプルな布陣で聴くことが出来る。

 

何でもないシンプルな演奏とメロディーはどこか聴いていてどこか心が落ち着く。トレイシーソーンの少々低温寄りの優しいソウルミュージックのような歌声も音がスッと入っている一端を担っている。


「Baby, Baby, Baby」というAメロで始まる「Take Me」という曲がある。

 

Take Me

Take Me

 

「Baby」という単語にどれだけの魅力があるのか。「Baby, Baby, Baby」と呼びかけているだけなのに、耳に響く。耳に残る。この出だしだけで曲が好きになる。こういう時、英語はズルいなと思ってしまう。

 

歌詞も至ってシンプルだ。

 

私は孤独。だから手を取って一緒にどこかて連れて行って、と率直な英詩で表す。日本語でそのまま表現したら、どこか陳腐さが漂ってしまうけれど、英語であればそれがシャープに聞こえるから不思議である。

 

尚、原曲は90年リリースの『The Language of Life』というアルバムに収録されている。時代だからか、邦楽で云えばデビュー当時のドリカムのようなアレンジだ。まさに90年初頭。「Love Goes On...」や「The Swinging Star」を思い出した。「晴れたらいいね」とか。あんなイメージ。

 

Take Me

Take Me

 

出来る事なら緑のある場所でぼうっと聴いていたかった。なぜそれを長期休暇中にしなかったのか。今は人で溢れる通勤電車の中で聴いている。緑はどこにも見当たらない。