カルト。

ふとNHKを付けたらオウム真理教のドキュメンタリーをやっていた。

 

極秘資料や死刑囚の手紙をもとに“オウム暴走”の答えに迫る NHKスペシャル「オウム 獄中の告白~死刑囚たちが明かした真相~」|予告動画 |NHK_PR|NHKオンライン

 

死刑が執行された直後でのドキュメンタリー。なんてタイミングが良いのだろう。

 

90年代を過ごした人なら誰だって覚えている事件。阪神大震災地下鉄サリン事件Windows95の発売にWow War tonightFeel like dance。全て1995年に起きた出来事だ。30を過ぎて歳をとったからか、一日一日は目まぐるしく駆け抜けていき、近年の象徴的な出来事はあまり覚えていない。おそらく時が経ったから「そういえばあれも同じ時期だった」と過去を美化させて偶然をあたかも運命的に結びつけているだけだ。

 

1995年はどこか毎日が何処か混沌としていて、ちょうど不景気で「お金が足りない」って言葉を頻繁に家庭内で聞いていた記憶も根深いし、テレビをつけても、震災で何人が死んだ、オウム真理教の特番で誰が逮捕されたとか、とにかく暗いニュースが多かった。

 

小学校へ行けば先生がテレビの報道を生徒に見せる始末だし(今思えば、教師本人も報道が気になって仕方なかったのだろう)、麻原彰晃の歌をリコーダーで吹き、歌い、何かあると「ポアするぞ」とふざけあってたような日常。今から考えるとちょっと普通じゃない。テロや宗教がギャグや流行になるまで拡散されたのだから。何もわかっていない子どもてのは恐ろしい。プロパカンダって、こうやって成り立っていくのかも。

 

ドキュメンタリーでは、何故一連のテロ事件を起こしたのか、獄中の手記からその内容を探る形式が取られていたが、何故やったかって、世界を変えたかったから以外ないだろう。世界を変えたい人間の教義はその世界観を理解しない人間から聞いたら支離滅裂にしか聞こえない。異宗教間の教義が交わらず戦争やテロに向かうのと同じ。システムを変えるには既存の体制を覆さなきゃならない。革命というやつ。漸次的だったらカルチャーで変えようとするけど、急進的だったら武装化する。どこの国も同じ。麻原彰晃は結局死刑が執行されるまで真相めいたものは裁判で何一つ話さなかったようだけど、もし話したとしても、我々無宗教の一般人には理解出来なかったような気がする。わかろうとする努力をすればわかるのかもしれないが、完璧にわかってしまったら、カルト的な教義に惹かれてしまいそうで恐い。

 

何かにすがらないと生きていけない人は多い。言動や行動を見ているとなんとなく察しが付く。依存体質の人間。「誰かの役に立つなら」の尺度の問題。そんな人が多いから宗教もカルチャーも存続し続ける。他人に被害が及ばないのであれば構わない。他人に迷惑がかからないのであればね。