優しさ。

OB会と称する会社の重役たちとの飲み会に招集を受けた。

 

若手、と言っても30代が若手なのかは疑問だが、参加者は皆50歳オーバーで、今回営業部門に復帰した首席部長には5歳になる孫がいた。

 

いつもの会社の飲み会なのに、参加者が皆いつもの業務と関連性のないところで仕事をしている為、自社の飲み会なのか他社との接待なのか曖昧になるところが多かった。

 

重役たちは口を揃えて言っていた。出世は運だと。

 

どこで何が起こるかわからないのが仕事。ウマの合わない上司が突然失脚し、閉ざされた出世への道が唐突に開けることがあると。だからなるべく敵を作らず、世当たり上手に日常を過ごした方が良いと。

 

つまり、ハイリスク・ハイリターンの賭けは辞め、いかにリスクを回避しながら小さな得を集めろということのようだ。

 

それは、他人に対して優しく接することを念頭にと言われているような気がする言い回しだった。

 

 

雨の中、重役たちが皆会社のチケットを使いタクシーに乗り込んで行くのを見届け、六本木のミッドタウンを電車に乗る為に地下へと降った。

 

タクシーチケットを持ってない現場のいち担当は在来線を駆使して帰るしかないのだ。

 

他人への優しさ。俺は持って生きていきたい。そう思ったよ。

 

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