イノセントワールドとRAIN SONG

自分の原点的な小説なんだけど、岡崎京子と同様に自分の初恋を曝け出してるような小説だから、書くのがとても恥ずかしい。

 

イノセントワールド (幻冬舎文庫)

イノセントワールド (幻冬舎文庫)

 

 

テレクラ、ドラッグ、孤独な家庭、兄との妊娠、、、と、90年代の渋谷の雰囲気をそのまま少女漫画化したような内容なんだけど、手に取った当時は結構衝撃で、活字でしか表せない世界ってあるんだなって思って、この桜井亜美の小説を片っ端から読んだ。ヴァーミリオン、ヴァージン・エクササイズ、トゥモロウズ・ソング。どれもいかにもなタイトルで、どの話も不幸なんだけどね。報われないティーネイジャーの恋の話。あの頃から女々しかったんだ。我は。

 

文庫の表紙はいつも色鮮やかな女性の写真で、実は蜷川実花を初めて知ったのも桜井亜美の小説だった。もう20年くらい前のこと。

 

なんか、自分が本を読み始めた原点てなんだったんだろう?って思ったら、活字の世界の中にある実像なんだか虚像なんだかわからない愛の世界に溺れたかったんだろうって感じた。その点、音楽ではART SCHOOLやスーパーカーが好きになり、小説では桜井亜美江國香織、マンガじゃ岡崎京子と、世界観的には一致してるんだろう。何ともわかりやすいメンヘラな世界観である。

 

約20年ぶりに読んで、ポケベルやニフティ、オアシスと言った当時ならではのキーワードが散りばめられ、売春しながら生に固執する女子高生の話はなんだか読んでて小っ恥ずかしい反面、思い出補正も相まってライブの本番前に一気に読み終えてしまった。ART SCHOOLのスカーレットってEPがあるんだけど、あの感じのまんま。とっても暗いの。

 

スカーレット

スカーレット

 

 

その二曲目。RAIN SONGって曲の歌詞のまんま。最高の歌詞よね。

 

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なんだかART SCHOOLの話してるんだか桜井亜美の話してるんだか分からなくなってきたが、ともかくもそんな情景に切望してた20年前だったということ。

 

あー、死にたい!という単語が一番似合う。