登戸遠征。

藤子・F・不二雄ミュージアムに行って来た。休日にライブ以外で遠出するなんていつぶりだろうかね。気候はすっかり春めいて、、、と書きたいところだが、曇天。今年は暖冬だったせいか、なかなか暖かくならない。春の格好では少々肌寒い中、登戸まで南下した。

 

実は去年の11月に行く予定だった。

 

けれども諸処の事情から流れに流れた。11月には準備を怠らないようにと、藤子不二雄(Aも含む)の歴史まで予習してた。S=少し、F=不思議なFとブラックユーモアのA。うまーいバランスとまんが道に描かれている友情談でお馴染みの2人だが、本格的に共作していたのはデビューして10年にもならない1950年代の後半まで。「海の王子」という作品まで。以後生まれる彼等の代表的なキャラクターはオバQを除いた大半が個々の作品のものである。

 

パーマン21エモンドラえもん、キテレツ、エスパー魔美チンプイはF。忍者ハットリくん、怪物くん、笑ゥせぇるすまんプロゴルファー猿はA。

 

しかも、少年マンガとして最初にブレイクしてたのはAの方だった。児童マンガにこだわり続けたFはドラえもんを1970年に生み出すも、その時代は劇画全盛。Aの「魔太郎が来る」やFのSF短編の方が好まれた時代で、ドラえもんがブレイクスルーとなったのはまさにそんな時代に誰も児童向けマンガを書かなくなったからだった。なので、ドラえもんは1974年に一度アニメ化されるも人気が出ず半年にも満たない期間で打ち切りになっている。

 

Fが現在の評価を手にするのは1980年以降のコロコロコミック発刊と大長編ドラえもん、そして結果的に藤子不二雄作品が勢ぞろいしたアニメ枠「藤子不二雄ランド」が始まってかららしい。そして87年にコンビを解消する。

 

そんなFとAの対比が年表とともに綺麗にまとまっていたのが「藤子不二雄論、FとAの方程式」で、全部読んで挑もうと思ったミュージアムに今日ようやく赴けたということだ。

 

藤子不二雄論 (河出文庫)

藤子不二雄論 (河出文庫)

 

 

つまり、自分の幼少期は藤子不二雄の全盛期。

 

おそらく89〜90年にかけてだと思うが、テレビを付ければ木曜にチンプイ、金曜にドラえもん、土曜にはそれらの再放送と日曜にはキテレツ、そして週をまたいで火曜には笑ゥせぇるすまんと、とにかくほぼ毎日のように藤子不二雄アニメが見れない日は無いくらい藤子不二雄に侵食されていた。映画館で観たはじめての映画も「ドラえもん のび太とアニマル惑星」だったし、それ以来ビデオでも映画館でも大長編ドラえもんはFが亡くなる96年までコンスタントに観続けていたから、この世代の藤子愛は当然なんだろう。しっかりインプリンティングされている。

 

そんな感じで行ったミュージアムでは、今春の映画「のび太の月面探査記」と原作版キテレツの特集をやっていた。マンガよりアニメのキテレツで育った身としては、トンガリブタゴリラも殆ど登場しないマンガ版は少し寂しい。連載期間が、マンガ版は月刊で3年なのに対しアニメ版は8年。勿論、アニメ独自のストーリーも次々と生まれ発展を遂げた。アニメにはトンガリブタゴリラ、勉三さんの彼女も登場する。いい意味で「藤子F」っぽくない、今風な物語が好みだった。みんなちょっとお洒落だしね。ドラえもんと決定的に違うのはこの洒落っ気だった。

 

展示をひと通り見終えて、カフェの待ち時間に藤子・F・不二雄全集を読んで。「T・Pぼん」はちゃんと読んだことなかったので、これを機会に買ってしまった。児童マンガもいいけれど、青少年向けに描かれたSFものの方がやっぱりそそられた。

 

藤子・F・不二雄大全集 T・Pぼん: 藤子・F・不二雄大全集 第3期 (1)

藤子・F・不二雄大全集 T・Pぼん: 藤子・F・不二雄大全集 第3期 (1)

 

 

他にも、文庫で持っているとはいえ、この辺りをもう一度集め直したい。お金があればの話だけど、無くても買っちゃいそうだな。

 

藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編 1

藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編 1

 

 

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 (1)

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 (1)

 

 

藤子愛は尽きないね。ミュージアムを訪れたのもこれが3回目。2011年、2016年、そして2019年。行く度にフィギュアも貯まっていく。お菓子でも食べながらひたすら全集を読んでいたい。引きこもり欲が益々高まっていくよ。

 

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