羅針盤。

ライブでよく着てるビョークの黒Tシャツ。去年一目惚れして買ったのだが、同じシャツを着ている人を街でよく見かける。

 

特に高円寺と渋谷。最初にカブったのはWell Done SabotageのPV。野崎くんが「NewOrder」という曲のPVで着てたのだ。

 

そりゃJournal Standardで買ったのだからカブるのは当たり前なのだけれど、コンバースのハイカットやフレッドペリーのポロシャツのような超スタンダードな品ならまだしも、デファクトでない服で知らない誰かとカブるてのはどことなくこっ恥ずかしい気持ちになる。

 

言うならば服を買いに行った時に店員に「それ良いですよね。私も同じの持ってるんですよ〜」と接客される時くらい恥ずかしくなるあの感覚。そうか、自分は所詮お前と同じ程度のセンスしか持ち合わせてなかったのだな的なヤツ。失礼な話だ。店員さんの方が良いセンスしてるはずなのに、おこがましくも無駄に過剰な自意識を発揮してしまい、その時だけ瞬間的にイラっとしつつその後に恥ずかしさが込み上げて来る。

 

そんな皆が御用達のTシャツでビョークはキャミソールの上に見える左腕に円状のタトゥーを入れている。

 

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調べてみるとこの模様は彼女の出身地、北欧のバイキングが使用していたルーンという文字の羅針盤らしい。

 

「心が迷わないように」「自分を見失わないように」という意味を込めて彼女が17歳の時に彫ったようだ。

 

才能に溢れ、色々と超越しちゃってるんじゃないかと側から見てるビョークでさえ、自分を見失うと感じることがあるのだろうか?ビョークの曲を聴いていると振り切れていて、とてもそうは思えない。

 

ルーン文字は古代から中世にかけて北欧で使われていた文字。今ではそのアイコンがお守り代わりにも使用されているようで、その意味はさまざま。組み合わせても利用されている。例えばこんな感じだ。

 

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意味を込めて文字を刻むというのがタトゥー本来の意味であるなら、私はその行為に非常に憧れを持つ。

 

同じようにメキシコの骸骨の絵柄やインドの曼荼羅も深い意味を持ち、身体に刻み心に焼き付ける事で敬虔さを持てるのではないかと思っている。ファッションを超えた深い意味合いにシンパシーを抱けるのだ。

 

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出来ることなら、いつか大切と思える意味を込めた何かを刻みたい。そしてそれが自分にとっての信仰の始まりな気がしている。今は仕事の制約上、染髪はおろかピアスだって開けられないけれど。

 

ビョークのシャツのように人と被らないことを祈りつつね。